書くことの大切さ②筆記具で書く行動とキーボードを打つ行動の違い

書くという行動は、とても能動的です。脳の活性化につながります。

書くという行動は、聞くという行動や見るという行動に加えて、アウトプットする行動が加わります。「聞いたことをメモする」「見たものを文字にして書く」「考えを書く」などですが、そこではさらに書くという行動をしようするその意志や意欲がなくてはなかなか行動に結びつきません。まして文字を習うという場合は、手本を詳しく観察するための観察力や空間把握など様々な脳の部位を使って、さらに自分の腕や指を駆使して、どの位置に書くかなどの自分の決断、どのくらいの長さに書くかなどの持続力、どこまでで止めるかの断念という一連の行動とどのような文字を使うのが適切か等も考えながら書き進めていきます。さらにただ単に文字を書くだけでなく、その文字にまつわる様々なイメージや思い入れ等の心理的な影響によって筆圧や文字の大きさ、スピードなど様々要素も加わっています。これはパソコンのキーボードを打つ動作やスマホの文字を選ぶというのとは大きく異なります。書くという行動は脳の様々な場所に影響を与えている、とても能動的な行動なのです。