書くことの大切さ③様々な筆記用具で書く意欲と推敲の喚起 

「鉛筆は人をことばに導いてくれる道具なんだ」長田 弘さん

「えんぴつを持つと書きたくなる
書きたくなくても 書きたくなる
なんでだろう
てがおぼえているからかな」

2011年8月25日(木)の読売新聞「こどもの詩」に載っていた、岐阜県海津市の小学4年生の栗田 真由さんの「えんぴつ」という題の詩です。

たしかに、幼児も子どもたちも、クレヨンや鉛筆を持つと何かを書きたくなりますね!もちろん大人も!

先ほどの詩への選者の長田 弘さんが明快に答えています。

「鉛筆はね、人がことばを書くための道具じゃない。人をことばに導いてくれる道具なんだ」と。

筆記具で文字をというより言葉を書き、自分の思いを書こうとしてもなかなかぴったりとはまる言葉は出てこないことがある。短歌を詠んで書いても何度も推敲し、どうにか少し良くなったというところまで行くが、なかなかフィットする言葉に導かれないことが多いが、徐々に近づく感覚を味わうことができる。

今日もまた、くずし字を解読時の鉛筆や書の臨書での毛筆、硬筆練習でのペン等と筆記具を持ち、毛筆や万年筆、鉛筆の濃さによる用具の違いによって用途や気分が相当変わることを実感してる。