横線右下がり文字 写真:川越市仙波東照宮の沿革石碑 高田早苗書
筆跡とは、人間の「書く」という行動の結果残された痕跡です。そして、行動には必ず行動する個体固有の傾向が付帯するもので、それは筆跡にも表れます。従って、筆跡に表れた特徴(筆跡特徴)は、書いた人の行動傾向の特徴と言えます。 行動傾向の特徴は、深層心理のもたらすもので、例えば日常行動で何かをしようとする時、次から次へ間をおかずにやるいわゆるせっかちの人は、字を書く時にも、一字一字の間を密着させてどんどん書いていきます。反対にのんびり型の人は、字間を広めに開けて書きます。このように、筆跡特徴は、他の日常行動と必ず対応しているのです。
この筆跡特徴と他の行動との対応の原理は深層心理の考察による理論付けだけでなく、統計的データによっても裏付けられます。
筆跡に表れる書く人ごとの固有の傾向は筆跡特徴あるいは筆癖と称されます。 その特徴は大別して2つに分かれます。
章法としての特徴
葉書など標準規格の用紙の中で、相対的に大きい字なのか、小さい字なのか、天地左右の余白をどのようにとっているか、行はまっすぐなのか曲がっているのかなど。 上の特徴は細分化され、日本筆跡診断士協会は72項目に分けられて「筆跡特徴マニュアル」の中で解説されています。
1字ごとの特徴
右上がりの字、右下がりの字とか、縦線・横線などで突出する長い線があるとか、字の中の空間につぶれがあるなど
1.筆跡を分析して書いた人の性格・金銭面・愛情面・健康面・職業適正等を推定する。
2.企業からの依頼で、人事採用時に筆跡に表れる行動特性を参考意見として提供する。
3.人事配置、営業活動等への応用で企業活動に貢献する。
4.進路指導等教育面に貢献する。
5.相性等人間関係面での相談に応じる。
本研究所では、通信指導、マンツーマン指導などで、筆跡診断士の育成に取り組んでいます。
入会金:10,000円
後期10回 30,000円
後期12回 30,000円
相芸会 日本筆跡診断士協会本部
(東京都中央区八丁堀2—1−9川名第二ビル4階)にて開講