前々回の「有馬山温泉始まりの事」の概略と前回第2回は行基菩薩が湯の山を開山する初めの部分で、一人の病夫が現れ、行基が理由を尋ね、菩薩の修業は抜苦与楽が広く人を救うという願い(弘願)として、食事を与えるところまででした。第3回はさらに行基が良薬を与え看病をしたところ、病夫からさらに新鮮な魚の肉を食べればこの病が癒えると言われ、行基がながすの浜へ魚を捕りに行った状況やそのうえ病夫の体に膿がたまり、かゆい上に虫が生じているので、膿をその虫を吸ってほしいと頼まれる。行基はそれも厭わず行った、その時、その病夫がたちまち、・・・実は病夫は・・・と続いていきます。
行基がこやの里で病夫に出会い、ながすの浜で魚を得ている図